エリオット波動を勉強し始めると、推進波という言葉に出会うと思います。
推進波には2週類あります。
1つが有名な「インパルス」
そして今日はもう1つの「ダイアゴナル」について解説させて頂きます。
インパルスほど有名ではありませんが、トレードをしていると良く出現してくるチャートパターンになりますので、知識として頭の中にダイアゴナルの形があるだけでトレードの戦略は非常に立てやすくなると思いますので、是非最後までご確認ください。
エリオット波動 ダイアゴナルとは
ダイアゴナルの基本の波形はこのような形です。
エリオット波動の推進波で勢いがあるのがインパルス。
そして、勢いがそこまでないけど確実に上昇していくのがこの「ダイアゴナル」というチャートパターンです。エリオット波動を覚えてトレードで成果を上げていきたいと思っている人にとって必須の知識だと思うので是非覚えてくださいね。
特徴として
・①波の大きさが徐々に小さくなりながら、上下どちらかに突き出る形(くさび型)になる
1波終点と3波終点を結んだ線と、2波終点と4波終点を結んだ線は同じ方向にむかいつつ、徐々に交差するような形になります。
・②4波が1波に重なる(インパルスは4波は1波に重なることはない)
4波が1波に重なるというのは、勢いがなく押し目も深いことが多いです。上がったり下がったりを繰り返しながら結果的には上昇していくというようなイメージをもつとわかりやすいと思います。
実際のチャートで見てみるとこんなイメージです。
1番わかりやすい特徴として、1波と4波が重なる。というポイントだと思いますので、エリオット波動のカウントをしていて、1波と4波が重なっていたらこのチャートは「ダイアゴナル」の可能性が高いな。と思いながらトレード戦略を立てることができます。
1波3波5波の特徴
それぞれの波にも特徴があります。
エリオット波動の「インパルス」の特徴して、1波3波5波の中で3波が1番小さくなることはない。
という特徴がありますが、「ダイアゴナル」にこれは該当しません。
1波が1番大きくなることもあるし、5波が1番大きくなることもあります。
3波が1番小さくなることも、可能性としてはありますが頻度はとても少ないと思ってもらっていいです。
さきほどのチャートですが、波の大きさをされぞれ示したものです。
この場合ですと、1波が1番大きく、3波と5波はそれぞれ同じくらいの大きなの波を形成しているのがわかると思います。このように、必ずエリオット波動の3波が大きくなる。訳ではないので、注意が必要です。
一般的には、エリオット波動の3波は最低でも1波分伸びることが多いです。しかし、3波が1波分伸びなかった場合は、「もしかしたらこのチャートパターンはインパルスではなく、ダイアゴナルからもしれない」というようなシナリオもイメージすることができると思います。
ダイアゴナルの場合は、インパルスと違い、修正波の戻しも深くなることが多いのでポジションをもっている場合は、ストレスの多いトレードになることが多いです。
ですので、しっかりとリスクリワードを決めて、適切な場所で利確・損切りを行うことが重要です。
トレンド転換の際に出てくるエンディングダイアゴナル
エンディングダイアゴナルというこのチャートパターンはトレンドの転換点で良く出現するので、絶対に覚えておくべきです。
トレンドの転換点を上手く見つけることができれば、エリオット波動の5波の終点を見つけ、そこから新しい1波を見つけ、2波でエントリー、3波の終点で利益確定。というイメージ通りのトレードをすることができます。
エンディングダイアゴナルは「最後の波」として出現するので、徐々にトレンドの勢いがなくなってくるのが特徴です。
画像のように、少しづつ下落のペースが落ち着いて下に下げるパワーが無くなってきているのがわかると思います。
このエンディングダイアゴナルはエリオット波動の5波、修正波のC波で良く出現するので是非知識としてしっかりと頭の中に入れておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はエリオット波動の推進波の1つの「ダイアゴナル」について解説させて頂きました。
インパルスと、このダイアゴナルの特徴をしっかりと掴んでトレードすることができれば、状況に応じて適切なトレードができると思います。
インパルスは勢いが強く上に伸びていくようなイメージ!
ダイアゴナルは、上がったり下がったりを繰り返しながら上昇していくイメージ!
そして、ダイアゴナルの特徴として
・①波の大きさが徐々に小さくなりながら、上下どちらかに突き出る形(くさび型)になる
・②4波が1波に重なる(インパルスは4波は1波に重なることはない)
この2つは必須の知識になるので、必ず覚えておいてくださいね!
特に1波と4波が重なったらダイアゴナルと判断しやすいので、まずは➁だけでも確実に頭の中にいれておきましょう。