長期足がレンジ相場の時ってなかなかエントリーしづらいと感じることはないですか?
教科書的なエントリーポイントって言うのは、
・上位足の動きが逆らわない
・上位足と下位足の方向感が一緒の時にエントリー
この2つが重要ですよね。もちろんこの2つの条件が整っているポイントでのエントリーは優位性が高く、エントリーするポイントを間違えなければ勝てる可能性は高いです。
でも、日々トレードしていく中でそんな美味しい相場ばかりではありませんよね。
長期足でレンジ相場が続いてなかなか方向感がわからない。実際相場は7割がレンジ相場と言われるくらいですからね。
今回は長期足がレンジ相場の時に、下位足の動きに注目して実際にエントリーをしたポイントを解説していきたいと思います。
NZDJPYエントリー 2021年9月17日
今回エントリーをした通貨はNZDJPYです。
あまり馴染みが無いって人もいますか?NZDはニュージランドの通貨になります。
AUDはオーストラリアで、その隣の国のニュージラインドです。
AUDとNZDは資源国通貨と言われて、国の主な産業は農業だったり乳製品の輸出が国を支えています。
通貨の特徴としては午前中に大きく値を動かすことがあります。
AUD,NZDは日本時間の5時~14時までマーケットが開いており午前中に重要な指標などの発表がある為に、午前中にある重要指標がある時はトレードを控えるようにしましょう。
NZDJPY4時間足
こちらが実際にエントリーをする前の4時間足のチャートになります。
大きく上昇してきて、一旦下げてそこから横ばいがずっと続いている状態です。
上に行くか下にいくかなかなか判断するのは難しいですよね。
それでは1時間足を見ていきましょう。
NZDJPY 1時間足
1時間足を見てみると、大きな下落からWボトムを形成していますね。
この時点で下に抜けるにはまだ少し時間がかかるかなという印象を持ちました。
逆にここは、エントリーをしていける可能性が高いと判断しました。
実際にエントリーをするのは15分、5分足がメインになりますので詳しく解説していきたいと思います。
実際にエントリーをするときに考えること
NZDJPY 15分足
こちらが15分足になります。
このチャートを見た時に皆さんはどんなシナリオを立てますか?
僕はこのチャートを見た時に、
・上に抜けていけそうだな
・エントリーをするのであれば、ここで、損切はここで、利確はここ
となんとなくシナリオをイメージすることができました。
これは過去の経験からくるものであり、沢山の失敗を積み重ねた結果いまの思考があるなと感じております。
では実際に詳しく解説していきたいと思います。
三尊の形成
まずは綺麗に三尊を形成しているというポイントです。
エリオット波動で見てみると、上昇1~3波動、そこから下落の1~3波動というようなサイクルでチャートを形成しています。
規則的な動きをしているので、今後の動きも似たような動きをするのではないか?
この考え方をいつも意識しながら私はトレードをしています。
値幅感を意識する
実際にこちらを見てもらうと、1波下落と3波の下落は約46pipsと同じくらいの値幅下落しています。1波と3波の下落幅が同じということです。
これは僕が相場分析をするときに特に注視して見ているポイントです。このようにわかりやすい規則性を持った動きをしているチャートを形成している時というのは今後も同じような動きをしてくれることが多いです。
同じような考えで今後のチャートのシナリオを立ててみましょう。
1波の上昇と3波の上昇
3波動の波が終わり、前回作った下落の1波の終点を超えるほどの上昇をしています。
この前回の下落の1波の終点を超える上昇というのは、エリオット波動の下落が今後続くことを否定するチャートパターンになるので買いを検討する上では根拠の1つになります。
この時点で上昇の1波の可能性があり、そこから2波の修正をして、上昇3波がここから勢いよく伸びてくるのか?とシナリオを立てることができるポイントだと思います。
実際に1波分の値幅を2波の終点に合わせて引いてみると、前回の2波の戻しの終点と重なるのがわかると思います。3波が伸びるとしたら最低でもこの部分までは伸びる可能性があるな。
そんなシナリオを描くことができます。実際にチャートでわかりやすく表記しておりますが、私の頭の中ではチャートを見て5秒くらいでこの判断をすることができます。これは完全に経験値だと思います。
では、この条件がそろったからすぐにエントリーをするのか?そうではありません。もっと強い根拠が完成したらエントリーをしていきます。
斜めのラインを超えることができるか?
前回の下落で作ったこの斜めのトレンドライン。これを上に抜けることができるとそのまま3波を形成して目標ラインまで伸びる可能性がグッと高まります。
上昇の1波とカウントしていますが、現在のこのロウソク足はまだ下落に対しての優位性が高い状況ですが、斜めのトレンドラインを超えてくることで、相場に参加している多くのトレーダがトレンドの転換期と捉えて一気に買い注文、そして売りの損切りをして買いが溜まり一気に伸びていくケースが多い印象です。
ではその後のチャートを見ていきましょう。
エントリーポイントの解説
実際にエントリーをしたポイントがこちらです。
斜めのラインも綺麗に超えてくれましたね。実際にリスクリワードはあまり良いトレードとは言えませんが、斜めのラインを超えたことで一気に上に行く可能性は高いと経験則から感じておりました。
損切りは直近の安値の少し下あたりに置いていました。フィボナッチの38.2付近くらいだと思います。
その後のチャート
実際のそのあとは、シナリオ通りの動きをしてくれて無事に利確することができました。デイトレではこのくらいの感覚でいつもトレードをしています。
文章だとなかなか伝わりずらいですが、欲張らずに自分が決めたポイントにタッチしたらすぐに利確をするようにしましょう。欲が出ると大抵後悔することが多いですし、その後のシナリオを描きにくくなりますからね。
実際に1波分の伸び分きれいに、3波も伸びてくれましたね。
こうやってしっかりと狙ったところだけ取っていくことができれば、たまに負けることはあっても資金は少しづつでも増えていくと思います。
こちらが現在のチャートです。利確した後に綺麗に下落していますね。欲張ってもっと値幅を取ろうと思っていたら建値付近までもどされて薄利で終えるか、損切できなくて損失を抱えている可能性もありますね。
これがFXの怖いところです。
自分のシナリオ通りにいったらすぐに利確。
自分のシナリオ通りいかなかったらすぐに損切り。
これが頭でわかっていても、なかなかできない人が多い印象です。これができるようになると普通に勝てるようになります。
自分のシナリオなんて5割当たればいいと思いながらトレードしていますし、いくら分析をしてもシナリオ通りにいかずに損切をすることなんてしょっちゅうあります。相場の動きを100%予想することは不可能です。
しかし、高い確率でこっちにいくかもしれない。というようなチャートパターンっていうのは私の中で何個かありますし、今回紹介したこのチャートパターンもその1つです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
すこし難しい内容だったかもしれませんが、レンジ相場で少しトレードがやりづらいな。と思ったら自分の監視する下位足の動きに注視してトレードすることで利益を積み重ねることができます。
・➀前回作ったチャート波形の値幅を意識する
・➁1波の伸び分、最低3波は伸びる可能性が高い
・➀と➁を参考に利確の目標設定をする
上記の内容を意識するだけで、今後のロウソク足がどのあたりまで伸びていく可能性があるのかわかり、シナリオをたてやすくなると思います。是非参考にしてみてください。