今回は実際にWトップ、Wボトムのチャート波形が出現した際に、
どのように考え、どのようにエントリーをしていけばいいのか詳しく解説させて頂きます。
Wトップ、Wボトムとはなにか?
Wトップとは?
Wトップは上昇トレンド終了を教えてくれるチャートパターンです。
エリオット波動のパターンで見てみると、3波又は5波で出現することが多いです。
上昇トレンドの終了を示唆するチャートパターンですので、
Wトップが出現した時に、そろそろトレンドが終了するからもしれないと
シナリオを立てることができます。
大まかに、Wトップにも3つのパターンがあります。
- 高値切り下げ
- ほぼ同じ高値
- 高値切り上げ
この中で特に覚えて欲しいのは①のパターンです。

1度大きく上昇して、高値を切り下げている。
ここが大きなポイントになります。
高値を切り下げているというのは、上に行く力が無くなってきているので、
そのまま下落していく可能性が非常に高くなります。
Wボトムとは?
Wボトムは、Wトップの逆で下落トレンドの終了を教えてくれる
チャートパターンです。
エリオット波動のパターンで見てみると、
C波の終わり、5波で出現することが多いです。
Wボトムにも3つのパターンがありますので頭の中に入れておきましょう。
- 高値切り上げ
- ほぼ同じ高値
- 高値切り下げ
この中でも特に①のパターンを覚えておきましょう。
1度大きく下落して、高値を切り上げている。
高値を切り上げてくるというのは、下にいく力が無くなって
きているので、そのまま上昇していく可能性が非常に高くなります。

斜めのWのラインを意識してみる
3つのチャートパターンでWトップとWボトムを説明しましたが、
実際のチャートでこんなにわかりやすいチャートはあまり現れることはありません。
しかし見方を変えてみると、WトップとWボトムを簡単に見つけることができます。
それは、斜めのラインを引いてみるということです。
上記のように、Wトップのチャートパターンと言うのは、
大きく上昇して、その上昇が一旦終わる時に出現するチャートパターンです。
そしてそのまま、再度上昇していくときに今回のように、
斜めのラインを上抜けた時にそのまま上昇していくことが非常に多いです。

斜めのWトップのラインを抜けて、エリオット波動の1波を確認する
実際にこのチャートパターンでエントリーするための条件として、
- 斜めのWトップのラインを見つける
- 斜めのWトップのラインを上に抜けてくる
- エリオット波動の5波の終了と、1波の上昇を確認する
まずはこの3つのことを確認することが重要です。
特に5波の終了を確認して、1波の上昇を確認する。
ここで大切なことは、5波の終わりの押し目を超えて1波が上昇してる
このポイントをしっかりと抑えて、エリオット波動の1波を
見極めることができれば、優位性のあるポイントでエントリーができる
可能性が非常に高くなります。

過去のレジスタンスのラインが、サポートラインに変わることで、
更に根拠が強くなり、リスクリワードが良いポイントで
エントリーをするにあたって、レジスタンスラインで意識されていたラインが
サポートラインとして意識されたことを確認する。
これはレジサポ転換ラインになり、相場全体として意識されるラインになり
注文が集まりやすいのでサポートラインで意識されてそのまま大きく
上昇していく可能性があります。
逆にそのまま、下落したとしても損切ラインが近いので、最低限の損失で済みます。
フィボナッチリトレースメントを引いて、利確損切りの位置を決める。
5波の終わりの確認をして、エリオット波動の1波を確認することができたら、
ついにエントリーをしていきます。
この時に、フィボナッチリトレースメントを使って、
エントリーの位置と、利確の位置、損切の位置を決めていきましょう。
そして基本的には、損切の位置はエントリーした後に絶対にずらさないようにしましょう。
フィボナッチリトレースの61.8付近でエントリーすることができれば、
リスクリワードが約1:2.6になります。必要な勝率は約28%。
同じようなトレードをして3回に1回勝つことができれば、資金は増えていきます。
フィボナッチリトレースの50付近でエントリーすることができれば、
リスクリワードが約1:4.5になります。必要な勝率は約18%。
同じようなトレードをして5回に1回勝つことができれば、資金は増えていきます。
フィボナッチリトレースの38.2付近でエントリーすることができれば、
リスクリワードが約1:8.4になります。必要な勝率は約10%。
同じようなトレードをして10回に1回勝つことができれば、資金は増えていきます。
レジスタンスラインからサポートラインに変わったポイントで
エントリーすることができれば、リスクリワードが1:12になります。
同じようなトレードをして12回に1回勝つことができれば、資金は増えていきます。
この様に常にリスク(損失)リワード(利益)を常に意識することで、
必要な勝率を把握することができます。
同時に資金管理も非常に重要になってきます。
今自分の口座に入っているお金の3%以上は損を出さない。
と決めて正確なロット数を調整してエントリーをしていきましょう。
仮に10万円の資金で取引をする場合、61.8でエントリをしたときに、
損切りは3%なので、最大損失額は約3000円です。
利確はリスクリワード1:2.6なので利確ポイントに達したら約7800円になります。
このようにFXは手法よりも、資金管理を徹底していかに
優位性のあるポイントでエントリーを繰り返していくか。というのが重要になります。

まとめ
Wボトムからの理想のエントリーポイントについて解説させて頂きました。
エントリーするまでの順序として
- 斜めのラインを引いてWトップ、ボトムを探してみる
- Wトップの頂点がエリオット波動の5波の終わりであるか確認する
- 斜めのラインを上抜いて、エリオット波動の1波を確認(5波の押し目を大きく抜けの確認)
- フィポナッチを引いて、61.8~38.2付近でエントリーする。
➀~④の流れを意識しながら、チャート分析をしていくことで、
優位性のあるトレードができてくると思いますので、是非実践してみてみましょう。