今回は窓開けトレードは本当に勝てるのか?
正しいトレード方法を解説していきます。
よくネットで、窓開け(埋め)トレードを推奨している投稿を拝見します。
ですが、その”窓”についての
根本を理解していないままトレードを行ってしまうと
ただのギャンブルトレードになってしまうのです。
投資はギャンブルではありません。
自分ルールに沿った、期待値が高いポイントにお金を賭けていくものです。
大切なお金を守るために、この内容を参考にしていただき
しっかりと本質を理解してトレードをしていきましょう。
窓開けとは
ロウソク足とロウソク足の間に大きな空間が開いた状況のことを言います。
(画像赤〇部分)
本来であればロウソク足とロウソク足の間は開きません。
始値と終値が一致しているため、価格に差が出ないのです。
(画像黄色い部分)
窓が開く理由
窓が開く理由は大きく2つあります。
①大きなニュース、経済指標、要人発言がある時
大きなインパクトを与えるような内容である場合、窓が開く時があります。
ここで理解していただきたいことは
トレードのやり方は2種類あるということ!
1つがテクニカル分析。
そしてもう1つがファンダメンタル分析。
テクニカル分析は『過去のチャートをもとに』、
今後どのように動く確率が高いのかを考え、トレードを行っていきます。
ファンダメンタル分析は、
『世界の経済状況、ニュース、要人発言をもとに』トレードを行っています。
テクニカル分析に比べ、分析するための情報が多く
そして何より大量の資金を賭けているのが特徴です。
例えば、日本の経済指標の結果が悪ければ大金を売っていくし、
結果が良ければ買っていきます。
前回の結果、事前予想、現在の経済状況を分析して
発表がある前に予約をしておくトレーダーもいます。
ですので発表時間になると、価格が飛ぶという現象が起こるのです。
②週末から週明けにかけて
為替市場は平日のみ開いています。
例えば金曜日の夜に
大きな経済やインパクトのある発言があるとします。
この時すでにマーケットが閉まっている国があるのです。
(日本は金曜日の15時で閉まります。)
相場が閉まっている間に、インパクトの大きい経済指標があると
月曜日のマーケットオープンに売買予約をするトレーダーがいます。
ですのでオープン時間になると、価格が飛ぶという現象が起こるのです。
窓開けトレードは勝てる?
窓開けトレードというのは
窓開けに対して窓埋めを狙っていくトレードです。
窓埋めとは・・・
窓が開いた後にそのギャップを埋めること。
このギャップには2種類あります。
①ギャップアップ
下から上に窓が開いた状態のこと。
その窓を埋めるためにチャートが下降します。
=ショート(売り)を狙っていくものが
ギャップアップに対するトレードになります。
②ギャップダウン
上から下に窓が開いた状態のこと。
その窓を埋めるためにチャートが上昇します。
=ロング(買い)を狙っていくものが
ギャップダウンに対するトレードになります。
注意点
①必ず窓埋めをするとは限らない
窓を開けたままで、
窓の同じ方向のトレンドが継続するケースもあります。
窓を開けたら、必ず窓を埋めると思い込むのは危険です。
相場は自分の思い通りに動いてくれませんし、
相場に正解を求めてはいけません。
あくまでもテクニカル分析をされている方は、
過去のチャートの動きや直近のチャートの動きから分析していく。
ファンダメンタル分析をされている方は、
経済指標、要人発言を踏まえて分析をしていく。
チャートは動いていくほうが正解なので、100%窓を埋めるとは限らないのです。
②あくまでもテクニカル分析を心掛ける
ファンダメンタル分析は大量の資金を賭けて
トレードしていく人がほとんどです。
分析の情報量も多く、初心者には難しい手法になります。
だからこそ、これまで動いてきた実際のチャートから分析して
マイルールの条件にあったところをエントリーしていく。
ただ単に窓埋めを狙っていくのではなく、
テクニカルでチャートを見ていくことがとても大事なのです。
また、窓埋めをするまでの期間は予想しずらく、
リスクリワードの比率も良くない傾向があります。
先ほどの画像を見ていくと、
ギャップアップは4時間足なので、窓が開いてから窓を埋めるまでの期間は1か月以上になります。
ギャップダウンは1分足なので、窓が開いてから窓を埋めるまでの期間は1時間未満です。
バラバラですよね。
予想しずらいのです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は窓開け(窓埋め)トレードについてまとめてみました。
大事なポイントは5つあります。
②窓埋めをするのにどれだけ時間がかかるか予想しずらい
③必ず窓埋めをするとは限らない
④テクニカル分析でチャートを見ていくこと
⑤トレードルールをしっかりと持つこと
トレードでは自分自身で決めているルールがあると思います。
窓が開いたということに関わらず、
そのルールを守って分析しエントリーをしていくことを心掛けていきましょう。
今強い根拠を持ってトレードが出来ていないという方、
何となく窓開け(窓埋め)トレードをやっているという方は
ぜひ今回の内容を参考にしていただき、これからのトレードに活用していただけると幸いです。