よく、テレビで「為替と株の値動きです」などと紹介されています。
毎日のニュースで、為替について報道する時には株についても一緒に報道されます。
必ずワンセットですよね。
また、私のコミュニティでも「まず今日の日経平均株価から見ていきましょう」と言います。
それはなぜでしょう?
もちろんそれは、外国為替市場と株価が連動しているからですね。
では、なぜ連動しているのでしょうか?どういった関連性があるのでしょうか?
今回は、その辺りについて解説していきたいと思います。
為替と株価
と言われます。
日本においては、
・円高➡株安
という図式が成り立っています。これは、
円安ドル高だと株が上昇し、
円高ドル安だと株が下落するということですね。
あれ?ドルが高いのに、なぜ株が上昇??
ドルが安いということは、安く海外の製品が買えて、オイシイんじゃないの?と
思ったあなた、私もそう思っていました(笑)。
しかし実際はそうではないんですね。
それはなぜなのでしょうか??
そのためには、日経平均株価がどういった内訳なのか、
見ていく必要があります。
日経平均株価とは
日経平均株価とは
日本を代表する企業ばかり。
ざっくり言うとこのような感じです。
日本を代表する225の銘柄の株価の平均のため、1社の株価の動きによって株価が大きく変動しやすいです。
この日経平均株価の数値で、全体的な株価の動きを見ています。
ちなみに景気動向を見るのは、TOPIX(トピックス)です。
TOPIXは、2000社を超える上場企業の時価総額によって算出されているからです。
そして、為替と株価の関係において注目すべきポイントというのは、
日経平均株価225の銘柄の中で、輸入産業よりも輸出企業の方が多いということです。
輸出企業が多いとどうなるの?
輸出企業は、円安になると売り上げが増えます。
円高になると減ります。
つまり、輸出企業にとっては、円安ドル高になると売り上げがアップするため
業績にいい影響が出ます。そうすると株価も上がる要因になります。
例えば、
現在、1ドルが100円の場合➡売上 100万円だとします。
同じものでも、
1ドル110円(円安)になると➡売上 110万円(+10万円)
1ドル50円(円高)になると➡売上 50万円(-50万円)
極端な例ですが、為替レートによってこれだけの差が生まれます。
この、日経平均株価に含まれる輸出企業の中でも、特に自動車産業が多いです。
自動車産業というのは、企業の規模が大きいため、円高の影響を強く受けます。
そのため、これらの株価の変動が日経平均株価を大きく動かす要因となるんです。
そんな仕組みなんですね。
輸入企業にとっては円高が良い?
そこで疑問になってくるのが、最初に私がイメージした、
円高ドル安だと海外のものが安く買えて良いので、輸入産業にとっては良いのではないか?
ということです。
これは全くその通りで、
これはやはり、原材料価格が安くなり、製造コストも下がりますから
輸入企業にとっては円高はメリットが多いんですね。
じゃ、なぜ、円高ドル安は株安となってしまうのか??
それは結局、
日経平均株価225の銘柄の内、輸出企業の方が多いんです。
中でも、先ほどお伝えしたように、
自動車産業などの、規模の大きな企業が占めているため、1社の動向が株価全体を大きく左右する
ことになってしまうからなんです。
その左右する割合が、輸出企業の方が力が強いということなんですね。
海外投資家による影響
また、為替と株価連動のもう一つの要因として、
ということが挙げられます。
彼らはドル建てで日本株を買います。
そうすると、円安になった時、日本の株式市場に多くの資金が集まりやすくなります。
それも要因となり、株価が上昇します。
逆に、円高の時は、ドル安なので株価は上昇していて、株式に利益確定の注文が入りやすくなります。
その為替差益を狙って利確の注文を出すので、
日本株が売られ、ますます日経平均株価が下がるということになりやすいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ただチャートを見ているだけではなく、為替と株はどう動いているのか、
それが分かると、トレードをする時にもっと世界が広がるかもしれません。
テレビで流れる為替と株の値動きについても、これで意味が理解出来ましたら幸いです。
ぜひ、もっと俯瞰的に世界を見ながらトレードをしていく、
この記事がその一助になれば幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!