世界で最も使われているテクニカル分析の移動平均線(MA)について
学んでいきたいと思います。
移動平均線とは
移動平均線とは、一定区間ごとに求められた平均値を結んだ折れ線グラフの
ことです。
何の平均値かというと、
一定区間の「終値」の平均値で、その期間は自由に定めることが出来ます。
例えば上のチャートの場合、
期間5
期間20
期間60
期間100
という4つの移動平均線が入っています。
移動平均線の見方
ロウソク足が進むごとに区間を移動させて
その都度平均値を結んだ線が移動平均線です。
下の図で見ると、
黄色の移動平均線は先ほど上げたように、期間5のMAです。
つまり、
5本分のロウソク足の終値の平均値
を表します。
それを1本ずつずらして区間をずらしていって繋いだ終値の平均値が
移動平均線なのです。
そしてこの期間というのは、バリエーションはいくつもあり、
何本も入れられます。
20MA=ロウソク足20本分
60MA=ロウソク足60本分
100MA=ロウソク足100本分
を表します。
移動平均線からわかること
自分で設定した期間で移動平均線は入れることができます。
そしてそれはいくつも入れられます。
しかし、相場は何で動いていますか?
相場は、大衆心理
で動いていますよね。
となれば、多くの人が使っている移動平均線を入れて、
さらに、多くの人が使っている期間を入れることこそが、
最も信頼性の高い移動平均線の使い方、と言えます。
となると、一概には言えませんが、
グランビルの法則にも使われている200MAは最も信頼のおけるMAと
いえます。
よく使われているMAとしては、
20.60.200です。
バイナリーオプションでは短期の期間5も必要です。
このように、
短い期間と真ん中の中期、そして長い期間でのトレンドをみる
長期の移動平均線を入れることでより
多角的にチャートを分析していきます。
移動平均線の使い方
では具体的に、移動平均線をチャート上でどのように使うのでしょうか。
トレンドを把握する
相場はレンジとトレンドを繰り返して作られています。
今、レンジ相場なのか、上昇トレンドなのか下降トレンドなのか、
長期で見ると上昇中なのか下降中なのか、
それらを捉えるために移動平均線は役に立ちます。
特に、長期足ではどちらに向いているのかを知ることは
下位足でエントリーする際にもとても必要な環境認識です。
長期足で環境認識をするとき、長い時間足(H1とかH4とか日足とか)での
移動平均線の向きはとても重要です。
支持線・抵抗線としての役割
チャートをよく見ていくと、
移動平均線を境に反発していることが多くあることに気づくと
思います。
これは、先ほども言ったように、移動平均線が世界で最も使われているテクニカル
であることが大きく関わっていて、
特に期間をメジャーな設定にすることで、
「ここが抵抗線になるから反発する」と言う予測を多くのトレーダーが
立てるために結果反発するとも言えます。
また、ロウソク足は移動平均線に収束する傾向があります。
そのため、移動平均線から大きく離れると一度は戻してこようとする
動きになりやすいです。
それを狙ったトレードをすることも可能です。
ゴールデンクロス
移動平均線で最も使われる見方がこのゴールデンクロスと
次に説明するデッドクロスです。
これは、短期のMAが長期のMAを上抜くことを言います。
上抜いたらトレンド転換のサインです。
FXなら買いのチャンスがきます。
デッドクロス
デッドクロスはその逆で、
短期のMAが長期のMAを下回ることです。
こちらも下降トレンドへの転換を示唆します。
この時、出来高を伴ったトレンドの方がより本物のトレンドと言えます。
移動平均線から派生したもの
他の代表的なインジケーターに
ボリンジャーバンドやMACDがありますが、
これらはどちらも移動平均線から派生したものです。
また、移動平均線には
SMA(単純移動平均線)と
EMA(指数平滑移動平均線)がありますが、
このEMAの元になっているのもSMAです。
EMAは、SMAよりももっと直近のロウソク足を重視して平均をとった
移動平均線です。
そのため、超短期トレードのバイナリーなどにはいいかもしれませんが、
まだ現在ではSMAを使っているトレーダーの方が全体的には多いと言われています。
相場は大衆心理です。
ということは、より多くの人と同じ目線で見ることが
勝つためには必要です。視点が間違っていたら行く先も間違いますよね。
そういう意味で、移動平均線を理解することは
トレーダーにとって必須なのではないでしょうか。
是非、ロウソク足と移動平均線の関係をチャート上で
よく見て検証してみてください。
以上、最後までお読みいただき
ありがとうございました!